日本は地震が多い国で、この先も大きな地震が来ることが予測されています。
マンションの防災対策とはどのようなものか、過去の震災から学び、具体的な対策や設備について考えてみましょう。
過去の大地震から考えるマンションの防災について
過去の大地震と言えば、2011年の東日本大震災と1995年の阪神・淡路大震災が思い浮かびます。
東日本大震災では、大きな被害が広範囲にわたってあったものの、マンションが倒壊など大破した記録は残っていません。
阪神・淡路大震災でも、マンションの9割は無被害か軽微な被害でした。
マンションは地震の揺れに強く、建物自体が壊れる可能性は低いようです。
ただし、家具の転倒による死傷者は多く、建物が無事でもライフラインが止まることで、マンションでの生活ができず避難生活を余儀なくされる方が多くいました。
マンションですべき防災対策は、家具の転倒を防ぐことと、ライフラインが停止しても生活できるように備えることの2つが重要となります。
マンションの防災について具体的な対策とは?
前述した2つの防災対策は、怪我を防ぐことと備蓄品を準備することとなります。
それぞれについて具体的な対策内容をご紹介します。
怪我を防ぐ
●家具を金具などで固定したり、家具の設置場所は倒れても通路を塞がないところにする
●地震で倒れそうな家具の付近で就寝せず、就寝場所には履物を置き、はだしで歩かなくて良いようにする
●テレビなどの大型家電は低い位置に設置して、倒れたときの被害を最小限にとどめる
●家具などのガラス戸には飛散防止フィルムを貼ったり、観音開きの扉には揺れるとロックされるストッパーをつける
備蓄品の準備
備蓄品として最初に浮かぶのは水と食料です。
最低3日分の水と食料を準備しておきましょう。
水は飲料用と調理用として、1人1日3リットルを準備しておくと良いでしょう。
食料品はレトルト食品、缶詰、カップ麺などを主として、お菓子なども備蓄しておくことをおすすめします。
水と食料以外に準備しておくと便利な防災グッズをご紹介します。
●ガスコンロとガス
●クーラーボックスや水のポリタンク、ラップ
●懐中電灯や手回し充電ラジオ
●モバイルバッテリーや乾電池
●ヘルメットや軍手
●養生テープ、毛抜き、ライター
●おむつや生理用品などの衛生用品や救急箱
いざというときに備蓄品の消費期限が切れているなどということを防ぐために、備蓄量を確保しつつ古いものから日常的に使いながら使った分を追加することが大切です。
マンションに設置してある防災設備について
マンションには最初から設置されている防災設備があります。
●揺れを感知して消化するガスコンロ
●収納品が飛び出さない吊戸棚
●ドア枠が歪んでも開閉可能な玄関口
●閉じ込められないエレベーター
●非常用発電機や災害用井戸
上記の設備はどのマンションにも設置されているわけではありません。
新たにマンションを選ぶ際、上記の設備の有無を確認することは災害に備えるうえで重要であると言えるでしょう。
まとめ
過去の大震災から、マンションは地震で大きく崩壊する可能性は低いと言えます。
防災対策として重要なのは家具の転倒などによる怪我の予防と、ライフラインが止まったときの生活物資の備蓄です。
マンションには最初から防災設備が備わっている物件があるので、マンションを選ぶ際には設備の有無を確認することが大切です。
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