賃貸の契約開始日から鍵の引き渡しまでをスムーズに行うために


賃貸住宅を借りる際には、「申し込み日」「契約日」「入居日」「契約開始日」「家賃発生日」などの用語の意味を理解しておくことが必要です。これらの用語は家賃の支払いと大きく関係してくるため、認識を間違うとトラブルの元になります。

そこで今回は、賃貸住宅を借りる際の重要な用語や、入居日・退去日の決め方、鍵の受け渡しについて詳しくご紹介していきます。

申し込み日、契約日、入居日の違いとは


賃貸マンションやアパートに住みたいと考えた時から入居するまでは、次のような流れになります。

1. 不動産物件情報サイトなどで賃貸物件を探す
急いでいる場合は、いきなり不動産会社の店頭に行っても構いません。条件を伝えると、営業マンが条件に合致する物件を探してくれます。

2. 不動産会社に行き、物件の見学をする
物件の見学をして気に入れば、案内をしてくれた営業マンに申し込みの意思を伝えます。後でじっくりと検討することも可能ですし、気に入らなければ断ることも自由です。断った場合でも費用は一切かかりません。ただし、人気物件や掘り出し物件は早めに申し込まないと、他の人に先に借りられてしまうことがあります。

3. 賃貸の申し込みをする
賃貸の申し込みをすると入居審査が行われます。入居審査は数日から1週間程度かかり、入居審査に合格すると賃貸借契約を締結することになります。入居審査に合格してから賃貸借契約を締結するまでには、数日から10日程度かかります。

4. 賃貸借契約を締結する。
賃貸借契約は不動産会社の事務所で行うケースがほとんどです。契約の締結が終わると引越しの準備を行います。

5. 鍵を受け取って入居する。
部屋の鍵は契約開始日に受け取ることができます。

申し込み日とは、賃貸住宅を借りることを申し込んだ日のことで、通常は物件の見学をして、借りることを決めた日になります。この段階ではまだ賃貸借契約は成立していませんが、不動産管理会社や大家さんによっては、申し込み日を基準に家賃が発生する場合があります。なお、家賃が発生する日のことを、「家賃発生日」や「契約開始日」といいます。家賃発生日が月の途中の場合は、月末までの日割り家賃を支払うことが必要になります。

契約日は大家さんと借家人との間で、建物の賃貸借契約を締結した日になります。ほとんどの場合は、契約日が家賃発生日(契約開始日)になりますが、物件によっては申し込み日や入居日が家賃発生日になることがありますので、この点には注意をすることが必要です。

入居日は引越しをして実際に入居を開始した日になります。必ずしも入居日が家賃発生日になるとは限りませんので、契約時にしっかりと確認しておきましょう。

賃貸物件の契約日から入居までの期間は最長どのくらいまでOK?


申し込み日や契約日が家賃発生日の場合は、契約後はいつから入居しても問題ありません。たとえば、2月に契約をして4月から入居することも可能です。しかし、この場合、2月分の日割り家賃と3月分の家賃の支払いが必要になりますので、実際には住んでいないにもかかわらず、家賃を支払うことになってしまいます。これは非常にもったいない話ですので、申し込み日や契約日が家賃発生日の場合は、なるべく早めに入居することが望ましいでしょう。

入居日が家賃発生日(契約開始日)の場合は、契約日から入居までの期間は不動産会社や大家さんと話し合って決定することになります。不動産会社や大家さんは1日でも早く入居してもらいたいので、入居までの期間は最長でも2週間程度になることが多いです。もちろん、交渉次第で入居するまでの期間を長くすることは可能ですが、1ヶ月を超えることは難しいでしょう。

なお、フリーレント物件を借りた時には、1ヶ月フリーレントだと1ヶ月間の家賃が無料になりますので、フリーレント期間中の都合の良い時に引越しをして入居することができます。2ヶ月フリーレントの物件もありますが、大半は1ヶ月フリーレントです。契約してから入居が先になる場合は、フリーレント物件を探すと余計な家賃を支払う必要が無くなります。しかし、フリーレント物件は数が少ないため、あまりフリーレントにこだわるのは得策ではありません。

入居日と引っ越し日(退去日)の決め方は


入居日と退去日を決める際には、まずは退去日を先に決めるようにします。退去日を先に決めておき、それから入居日を決めるとスムーズな引越しが可能になります。退去日は1ヶ月前までに大家さんや不動産管理会社に連絡をしておくことが必要で、電話などで連絡をするようにします。なお、契約によっては1ヶ月より前に退去の申し出をすることが必要な場合がありますので、賃貸借契約書の内容をしっかりと確認しておきましょう。退去の申し出は必ずしも書面で行う必要はありませんが、後々のトラブルを避けるためにも、メールや手紙で連絡をしておくことが望ましいです。

一般的に賃貸借契約では退去日は月末に設定されていることが多いため、月の途中で退去をする場合でも1ヶ月分の家賃を支払うことが必要になります。よって、退去日はなるべく月末に近い日にするのが最も合理的です。そうすると、新居の入居日も必然的に月末に近い日になり、日割り家賃を最小限に抑えられます。

退去日が決まったら、なるべく早めに引越し会社に連絡を行いましょう。特に3月や4月の引越しシーズンは引越し会社が多忙を極めますので、早めに連絡をしておかないと予約が取れないことがあります。引越しは荷造りなどの準備にかなりの時間が必要となるため、早めに予約をして準備をはじめることでスムーズな引っ越しができます。引越しでは荷物の運搬だけでなく、役所の手続きや電気などのライフラインの手続き、ネット環境の手続きなど、やらなくてはいけないことが山のようにありますので、時間に余裕を持って行うようにしましょう。

契約日と家賃発生日が異なるときの鍵の引渡しについて


契約日が家賃発生日(契約開始日)である場合は、契約締結後に速やかに鍵が引き渡されます。通常の場合、賃貸借契約は不動産会社の事務所で締結されることが多いので、不動産会社で鍵を受け取ることになります。受取書にサインが必要な場合はサインをすると鍵を引き渡してくれます。鍵を受け取ったら入居日が先になっても、新居に自由に出入りすることができます。

契約日と家賃発生日(契約開始日)が異なる場合は、家賃発生日の前日か当日に鍵の引き渡しが行われます。鍵は不動産会社か不動産管理会社に取りに行くケースが多いですが、大家さんの自宅まで鍵を受け取りに行くケースもあります。家賃発生日より前に鍵を受け取った場合でも、新居に出入りするのは家賃発生日からにしておく方が良いでしょう。火災保険や動産保険などの効力が発生するのは契約開始日(家賃発生日)からになりますので、契約開始日よりも前に部屋に出入りして火災が発生した時には火災保険の適用除外になり、損害賠償を請求される恐れがあります。

まとめ


いかがでしょうか?

建物の賃貸借契約では、契約日が家賃発生日(契約開始日)になるケースや、申し込み日や入居日が家賃発生日(契約開始日)になるケースがあります。契約日が家賃発生日(契約開始日)の場合は、契約締結後すぐに鍵を受け取ることができ、都合の良い時に入居することができます。契約してからすぐに入居しない場合でも、契約を締結した日から家賃が発生していますので、なるべく早めに入居しないと損をしてしまいます。なお、入居日が家賃発生日(契約開始日)の場合は、鍵は入居日の前日か当日に受け取ることができます。入居日よりも前に鍵を受け取った場合でも、実際に部屋の中に入るのは入居日の当日にすることが望ましいです。


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