自宅に帰り、さぁ玄関を開けようと鍵を探したけれど見つからない、こんなときは愕然としてしまいますよね。
どこかに忘れたのならばまだ良いですが、紛失したとなると大変です。
ここでは、賃貸物件の鍵を紛失したときにとるべき対応と費用についてご説明します。
賃貸物件の鍵を紛失したときに最初にするべき対応
まずはパニックにならないことです。
冷静に、服のポケットやバッグ、車の中などをよく探しましょう。
見つからなければ、自宅までの行動を振り返り、心当たりがあるお店などに連絡してください。
それでも見つからないときは、紛失したとして動く必要があります。
警察に遺失届を提出
最初に考えるのは防犯です。
悪意ある第三者に使用されるのを防ぐ意味でも最寄りの警察署、交番に遺失届を出します。
このとき、すでに警察に届けられている、あるいは今後届けられる可能性もあります。
すぐに行くことが難しいときは電話をかけましょう。
電話で一時的に受け付けて、後日に遺失届を記入することもあります。
賃貸物件の管理会社や大家さんに連絡
次に自宅に入ることを考えます。
賃貸物件の場合は管理会社や大家さんに連絡し、マスターキーで開けてもらえないか相談します。
管理会社が24時間対応していない、大家さんが留守あるいは寝ているなどでダメなときは、鍵業者を呼んで開けてもらうことを考えます。
なお、紛失した鍵が見つからなければ交換する必要がありますので、そういう意味でも連絡は必要です。
鍵業者に鍵を開けてもらうときの作業時間と費用
今の時代であれば、スマートフォンで鍵業者の連絡先を調べられるでしょう。
鍵業者にお願いすれば、鍵の構造にもよりますが作業時間15~30分で開けてもらえます。
費用の相場は5千円~1万円ですが、ほかに出張料金や夜間料金がかかる場合もあります。
なお、これらの費用は自己負担です。
退去時にオリジナルキーが足りないときの対応
鍵を紛失したときの対応が契約書に記載されていることも多いですが、鍵・シリンダーは賃貸物件の設備の一部であり、勝手に交換できません。
防犯の意味も含め、管理会社や大家さんに連絡し、対応を相談しましょう。
国土交通省による「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では一般的な基準を示していますが、「鍵紛失の場合は、経過年数は考慮しない。交換費用相当分を全額賃借人負担とする。」としています。
すなわち、一般的には借主が費用を支払うことになります。
退去時に限らず、住んでいる最中の防犯も考え、交換が望ましいです。
鍵・シリンダー交換の費用は鍵の種類によりますが、鍵の両側がギザギザになっているロータリーディスクシリンダーの場合、相場は1.5~2万円です。
ただ、ガイドラインよりも契約書に記載されている内容のほうが優先されますので、契約書をよく確認してください。
まとめ
自宅の鍵を紛失したときはパニックになるかもしれませんが、落ち着いて対応する必要があります。
賃貸物件の場合、勝手に鍵交換はできず、管理会社や大家さんへの連絡が必要です。
また、退去時は原状回復が必要なため、借主が責任をもって交換することになります。
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